石城山の舟石

遠い遠い昔、伝説では鉄を造る男の人がこの石に乗ってやって来たそうだ。
大陸から鉄造りの技術を日本に伝えた人達だ。
その人たちを妙見様と日本各地で呼んでいると言う。

気のおけない仲間十人で古代の山路を歩いた。
苔むした神護石の続く小道、小鳥の鳴き声や風の音が快い。
アオキの艶やかな赤い実が、緑の中に映える。
小さな薄紫のすみれ草が、そこここにひっそりと咲いている。

山路来て、なにやらゆかし菫草 の世界である。

何度か登った石城山だが、今日始めて東西南北の水門を全て確認した。
最も眺めの良い石城判官屋敷跡辺りで、千坊山の清水でお茶点てて戴く。
歩いた後なので、一際お茶が美味しかったらしく好評だ。
愉しく、有意義な一日だった。
幹事の任務無事終了。