熱血教師

○○中学のテニス部の顧問の教師に偶々某町のコートで会った。
うちのクラブと入れ違いにコートを使うので、鍵やハンドルなどを花梨が受け取らねばならない。
ちょっとした行き違いで、鍵の一部を渡して貰えなかったり、ネットを締めるハンドルを教師が学校まで持って帰っていたりのミスが生じた。
折り返し、学校からハンドルを持って来て何度も謝られる。
顔を真っ赤にして部員達を怒鳴っていた、いかにも元テニスボーイらしい迫力有る教師がペコペコと花梨に頭を下げられる。
教師が忙しそうだったので、生徒の一人に言伝をした花梨も悪いのだがそう言っても
「いえ、私の不注意です。申し訳有りません」と頭が低い。
すっかり恐縮してしまった。
「先生も、大変でしょうね・・・・」
と言うと大勢の部員を一人で監督する、苦労なども一寸だけ話して下さった。
そりゃ〜、大変でしょうとも。
今時の生徒に、今時の親ですから。
「こんな爽やかな青年教師も居るのだ」と気持ちが明るくなった。