遭難

今朝、牛乳瓶を出しに行くと、家の前の歩道に何かが横たわっている。
ふっくらとした体が子犬のように見えたので走って行くと、なんと狸だった。
何処かまだ幼さが残っているようで、可愛そうなので新聞紙にくるんで隣の空き地の隅っこに埋め、お線香を上げた。
以前から、夜帰宅すると車のライトの中に浮かびあがっていた家族なのか何匹かの狸たち。
あの中の一匹だったのだろうか?
この狸の帰りを待つ、家族の狸がいるだろうに。
ちょっと哀しい朝の出来事だった。