せせらぎの音を聞きながら…

連日の酷暑が痩身にこたえる、とボヤく母を連れて痛みに効くと言う温泉に行った。
上半身は暑くて、下半身は神経痛で冷えると痛いと言うから真に困ったものだ。
セピア色の金気臭いようなお湯だが、湯治の名湯として有名なだけに真夏でもお客は絶えない。
この所花梨も立ち仕事なので、酷使している短足を労ってやる。
二度お湯に浸かり、座敷でお昼寝をして骨休めをした。
帰途、母持ちで花梨お気に入りの林間の食事処で鮎の塩焼き、鮎のせごし、鮎雑炊を食べる。
ヒグラシのカナカナの鳴き声が林間に響いて風情があると母も喜んだ。
母は喜ぶ、花梨もゆったり骨休めの出来た佳い日だった。