人間と言うもの

ここ数年のトンネルからようやく抜け出た気がする。
そのせいか、花梨のテニスが変ったそうだ。
ボールのキレも良くなったそうだ。
コーチや何人かの仲間にそう指摘された。
内憂外患、殊にこの一年はきつかったが、もう迷わず腐らず歩いて行けるだろう。
沈みそうな花梨を支えてくれたあの人、この人の暖かい言葉や親切に感謝しよう。
人が人として成長する為に、苦難が有るとも言う。
とすれば、自分を鍛えてくれた《苦》に感謝するべきか。
いや、あまり立派は言うまい。
ガラじゃない。